専門家の選び方

ただ、遺言書や遺産分割協議書の作成が主な業務でありますが、書類の代理作成中心になるため、トラブルを見越した効果的な内容を盛り込むことはできません。

不動産の相続登記をするときには必ず戸籍調査が必要になるので、不動産登記を司法書士に依頼しない場合には、面倒な戸籍調査だけを行政書士に依頼するのも1つの方法です。

行政書士に対し、車や株式などの名義変更の手続きを依頼することができます。これらの手続きは難しくないので自分でもできますが、面倒な場合や自信がない場合には、行政書士に手伝ってもらうと良いでしょう。

司法書士は、面倒な不動産手続きをスムーズに進めます。
不動産の相続登記をするためには、被相続人が生まれてから亡くなるまでのすべての戸籍謄本類を集めないといけません。また、法務局に行って登記申請書を作成・提出しなければなりませんし、書類の不備があったら追加で提出したり、訂正したりする必要もあります。

このような手続きは非常に面倒ですが、司法書士に依頼したら、依頼者が何もしなくても登記をしてもらえます。

また、司法書士から遺産相続方法についてのアドバイスを受けることもできます。自分でどのような内容の遺言書を作成したら良いのかわからない場合、自分たちで遺産分割協議を進めるときに、どのように分けるのがベストか判断できない場合などに、司法書士の意見が参考になります。

税理士は、相続税の計算や申告手続きをします。このとき、節税対策も考えてアドバイスをしてもらうことができます。

相続税は、なるべくなら払いたくない人が多いでしょうし、自分では効果的な節税方法がわからないのが普通なので、プロである税理士の意見を聞くことが役立ちます。

また、相続税の申告には相続開始後10ヶ月という期限があります。相続税の計算と申告はも非常に面倒で手間がかかりますが、税理士に任せると、確実に期限内に手続きを終わらせてくれるので、安心です。

また、万一税務調査が入った場合にも、税理士に対応を依頼することができます。税理士は、税務調査に立ち会って税務当局と話をしてくれるので、当事者としては多少とも気が楽になりますし、対処方法を税理士に相談することも可能です。

弁護士に相談すると、様々なメリットがあります。

トラブル解決のスペシャリストであるため、どういったケースでどのような遺産トラブルが起こるかを効果的に予測できます。

将来を見越してトラブルが起こらないような内容の遺言書を作成したり、遺産分割協議の方法についてもアドバイスいたします。

また、相続人同士の間で意見が合わず揉め事になることが非常に多い遺産分割協議などで、トラブルが起こった場合に対処できるのは弁護士のみです。

素人では判断しにくいケースや誰に相談したらいいかわからない場合には、とりあえず弁護士に相談してみてください。



家藤法律事務所では、司法書士の経験を経て、より広く、深くお客様をサポートしたい、もっと的確にお客様にニーズにお応えしたいと考え、弁護士資格を取得しました。相続の問題も、法律事務所としてお客様をお支えします。ぜひご相談ください。